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ディアボロ&コマンダー ◆dM45bKjPN2 ───男の話をしよう。 男は人生の中で、全てにおいて臆病だった。 己の扉は重く堅く、鉛の如き城門を。 己への道は深く長く、迷路の如き回廊を。 その姿は影の中。夜中の如き暗闇に。 しかし、闇とは何れ暴かれるもの。 邪悪な闇なら尚更だ。 臆病な男を暴いたその先は、覚めることのない、結果の無い無限地獄。 囚われ続けたその先に、あるのは光かそのまた地獄か。 『覚めない夢はない』と言われるが、さて。 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ とあるビルの屋上にて───男は、月を見上げていた。 今度は紅い月。月なんて真面目に見たのは何時以来か。 「……ハァーッ!ハァーッ!」 そして。 我に戻った男は、怯えるように地に平伏す。 親と逸れた子供のようにキョロキョロと辺りを見回し、雷に怯える子犬のようにブルブルと震えている。 今の男を一言で表すなら───『惨め』。 その一言に尽きた。 「今度は何処だ……!上空から『飛行機』でも降ってくるか? それともこのビルごと『倒壊』するかーッ!?」 不様に喚き立て、床を転がる。 コンクリートの床はとても冷たいが、男はそんなことすら気にしない。 まるで、今すぐに災厄が訪れるかのような慌てぶりで転がっている。 「わかっているぞ、どうせ次はその影から───ァ、ハッ!!!???」 機関銃のように喚き立てる男の胸に、痛みが訪れる。 具体的に言えば、熱。 胸に現れた刻印が、熱を発している。 胸を焦がす熱は、恐慌状態の男の精神を追いやるには十分だった。 「ァ、そうか、次は焼、くのか、ふざけるな、死にた、くない……! オレはッ!オレはッ、こんなことでェーーーーーッ!!!」 ───絶叫。 静かな街に男の悲鳴が轟く。 そして。 「ハァー、ハァー……」 痛みが引いた。 が、精神は未だに恐怖の中にある。 逃げなければ。 逃げなければ、逃げなければ。 逃げなければ、また殺される。 恐怖で上手く機能しないのか、足がもつれて床に激突する。 だが、そのまま男は腕を使い匍匐前進の要領で進む。 立ち上がる時間すら惜しいのか。 それとも、恐怖心に煽られた心が止まることを許さないのか。 ───そこに。 「……お前が私のマスターか?」 化物が、立っていた。 肌は白く、背は高く。 身体つきからして性別は女性なのだろう。 手に持った禍々しい杖からは威圧感が。 そして一番の特徴は───その髪の毛が、蛇だったのだ。 「お前か」 男は、呟く。 ジリジリと迫る化物に、男は尻餅をつき後ずさる。 「お前がオレを殺すのか」 近寄るな、と男は呟く。 化物は意にも介さず、接近する。 男はもはや呻き声を発することしかできない。 そして。 最後の体力を込めた、絶叫が響く。 「オレのそばに近寄るなああ───ッ!!!」 ぎゅっ、と。 男が絶叫の後に感じたモノは、暖かさだった。 長らく感じていなかった、人間の温もり。 「───私はおまえを殺さぬ」 男は、抱き締められていた。 蛇の髪と青白い肌に、男は包まれていた。 化物は、語る。 「ああ、無限地獄に囚われた人間よ。 小賢しい者の手で全てを変えられた悲劇の者よ。 私には───おまえの悲しみがわかる」 漏れる声は、美しかった。 思わず聞き惚れてしまう程の、その美声。 見た目からは想像が付かぬその美しさ。 「悔しかったろう。怖かったろう。悲しかったろう。辛かったろう。 もう怯えなくても良い。 おまえの悲痛な願いは、この私が聞き遂げた」 同情ではない。 これは、共感。 光によって追いやられ、全てを変えられた───その痛みを、理解したのだ。 「私のクラスはコマンダー───マスター、おまえの名を教えてくれるか?」 男は、抱き締められたまま口を開く。 かつての威厳はもはや無く。 そこに宿るのは、1人の男としての弱さ。 「───『ディアボロ』。オレの名は、ディアボロだ」 どれほど磨耗したのだろうか。 あれ程隠し通してきた情報を、ディアボロはするりと口から発した。 「……ディアボロよ。これは私とおまえの、プライドを賭けた戦争だ。 ───共に、我等の”威厳”を取り戻そう」 化物……コマンダーが囁く。 ディアボロは、ただただ頷くのみだった態度から、徐々に自我を取り戻していく。 「オレは───『結果』に辿り着くことができるのか……?」 「ああ」 「オレは、生き延びられるのか……?」 「そのための、戦いだ」 ディアボロの瞳に、活力が戻ってくる。 依然心に張り付いた恐怖心は振り払えていないものの、活動の意思が戻ってきていた。 そして。 「頼む、コマンダー───共に、闘ってくれ」 かつてのディアボロならば、想像もつかないことを零した。 『結果』に辿り着かない、死の『過程』に捕らわれたことは、彼の心を蝕んでいた。 およそ、これが最後のチャンス。 これを逃せばディアボロは、一生死に続けることだろう。 「ああ───愚かな人間ならば、私らここでおまえを殺していただろう。 しかし、おまえは違った。 おまえは私の同志だ」 答えるコマンダーも、これが最後のチャンス。 愚かな人間に仕えるつもりなどないし、そしてコマンダーが認める人間などこの男を除いて1人として存在しないだろう。 「行くぞ、ディアボロ。 ───私達には、まだやり残したことがある」 そして。 男と化物は、再び死闘の渦中へと飛び込むこととなる。 願いは一つ。 ───我の全てを変えた者に、天罰を。 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ ───女の話をしよう。 女は生まれた頃から美しかった。 つま先から頭髪まで、聖女の如きその美貌。 見惚れた者から粉々に。美しいものには棘がある。 美女にして魔女。 裁定者にて処刑執行人。 しかし、罪とは巡り帰ってくるもの。 程なくして、その悪行は己に帰ってきた。 醜き精神はその姿に。蛇の如き執拗さはその髪に。 魔の女神は変貌する。美しき姿を化物に変え。 己を醜き姿にした女神に死の報復を。 天界を揺るがした大罪人。 その名を───メデューサ、と言った。 【クラス】 コマンダー ”指揮官”のサーヴァント 【真名】 冥界女王メデューサ@新・光神話 パルテナの鏡 【パラメーター】 筋力D 耐久C 敏捷E 魔力A+ 幸運C 宝具A+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 指令 A 指揮官としての指揮性能。 一つの世界の女王として君臨した彼女は破格の性能を誇る。 このランクならば、己の配下を手足のように自在に動かせる。 配下生成 B 指揮官としての配下生成性能。 魔力を消費することで生前従えた数々のザコ魔物を召喚することができる。 【保有スキル】 陣地作成 B 魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。 コマンダーの場合、魔力を溜め込み配下を作る「冥府界」を製作可能。 冥府 B 冥府界において君臨した彼女の持つスキル。 彼女の陣地内において、彼女の把握できない場所はない。 【宝具】 『冥府造りし我等の魔』 ランク:B 種別:- レンジ:- 最大補足:- 生前コマンダーが作り上げた冥府軍のボスを召喚する。 ただし召喚できるのは一体ずつで、その一体を自分で戻すか相手に消滅させられるかしなければ次のボスを召喚できない。 そして、召喚できるのは下記のボスのみ。 魔獣ツインベロス 三つ首竜ヒュードラー ビッグ死神 邪神パンドーラ 魔神タナトス 『忌むべき呪いの蛇女王』 ランク:A+ 種別:- レンジ:- 最大補足:- 己の姿を一つ目の巨大な首だけの蛇へと変貌させる。 この宝具は『冥府造りし我等の魔』を封印しなければ使うことができず、魔力消費も膨大になる代わりにパラメーターを以下のものに変貌させる。 筋力A 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具A+ また、元の姿に戻ることも可能。 コマンダーはこの姿を嫌っており、滅多なことがなければこの姿を見せることはない。 【weapon】 『杖』 彼女が使用する武器。 肉弾戦にも使用することができる。 【人物背景】 新・光神話 パルテナの鏡に登場する冥府軍の指導者。 顔立ちは美しい女性ながら、不気味な青白い肌とヘビになった頭髪を持つ。 これは過去にパルテナから掛けられた呪いによるものであり───それこそが、今回の聖杯戦争に参加した理由である。 元は黒髪の美女だった。 25年の時を経て復活したメデューサは、パルテナへ復讐のため天界、人間界へと進攻する。 が、メデューサが蘇ったのは己の力ではなく、冥府神ハデスの手により蘇らせられただけで彼女はそのことを知らなかった。 そして後にハデスに「用済み」と始末され、冥府界に散る。 が、しかしラストにおいてもう一度復活し、かつて敵対したピットの手助けをし、また消滅した。 彼女が聖杯戦争に参加した理由は、己を醜い姿に変えたパルテナへ復讐するため。 が、愚かな人間・魔術師などに仕えるつもりはなく召喚次第魔物にでも手足を食わせ利用する予定だったが、マスターを見て思想を変えた。 『光』の持ち主に全てを奪われ、苦しみを味わった者同士。 美しかった黒髪は醜い蛇に。絹のような柔肌は罅の入った白い肌に。 『美貌』を奪われ『醜さ』を与えられた彼女が、 『結果』を奪われ『過程』に取り残されたディアボロを認めるのはまた当然と言えた。 この戦争は、彼らの”威厳”を取り戻す物語。 『絶頂/美貌』は、再びこの手に。 【マスター】 ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険。 【マスターとしての願い】 この死の『過程』から抜け出したい。 【weapon】 スタンド 『キングクリムゾン』 しかし弱りきっているため使用できるかは不明 【能力・技能】 『時を吹き飛ばす』能力と『未来を視る』能力。 『過程』を吹き飛ばし『結果』だけが残る───が、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによって『結果』に辿り着かず『過程』に取り残された彼にとって果たしてスタンドは発動できるのか。 【人物背景】 彼の正体や経歴、素性は全ての人間にとって謎であり、彼の正体を探ろうとする者は容赦なく、冷酷で計算されつくした残忍さを演出して警告したのち始末している。 その手腕や強力過ぎるスタンド能力に反し、自分の来歴が表に出ることを極端に恐れる小心な一面を持つ。 最終決戦においてゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに敗北し『結果に辿り着かず死に続ける』ことになった。 彼はその頃から参戦。 故に死への強大な恐怖感を抱いている。 かつての威厳は、もはや存在しない。 【方針】 コマンダーと共に生き残る。 死にたくない。
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しばらくして、朝食を終えた生徒達が教室へ移動を始めた。 キレた目をしているルイズもディアボロを連れて教室へ向かった。無言なのが怖い。 教室には、生徒達が召喚した様々な使い魔が居た。 しかし、教室の椅子は貴族の席であり、ディアボロが座る席など存在しない。 仕方なしに、ディアボロは教室の一番後ろに行き、壁を背に立ち続ける。 その後シュルヴルーズという土系統のメイジの教師がやって来て、 生徒達が一年生の時、学んだ魔法の基礎をおさらいさせる。 魔法には四大系統というものがある。 『火』『水』『土』『風』 そして失われた伝説の『虚無』 等の話はディアボロの興味を心地よく刺激しており。 それに、教師が石ころを真鍮に変えた時はさすがに目を剥いた。 (そう言えば…使い魔が選ばれる理由は…) 召喚された直後にU字禿教師が言っていた事を思い出す。 『…現れた『使い魔』で、今後の属性を固定し、専門課程へ進む・・・』 キュルケのサラマンダーはどう見ても『火』以外ありえない……ならばキュルケは『火』の系統なのだろう。 (どおりで嫌な感じがしたわけだ) とすると、あの教師の言う通りならば。 ここに召喚されている生物は、ほぼ全てが四系統の属性に分類されるはず。 (では……私は何系統なのだ?) 火・水・土・風・虚無。ディアボロの持ち物はほぼ全ての系統に当て嵌まっていて。どれか一つに分類する事が出来ない。 「ふむ」 ディアボロが考え込んでいる最中、教室が突然騒がしくなった。 その原因は、ルイズが前に出て錬金をやる事になったからである。 (……あれが何系統なのか判断できれば、私の系統も逆説的に分かるはずだ) ディアボロのちょっとした興味。 何系統として呼ばれたのか。ほんのちょっとした好奇心 だが、ルイズの一挙一動を見守るディアボロは、生徒達や使い魔達が机の下に入ったり、教室から飛び出たのを見えていなかった。 ルイズは石に向かって杖を振り―――― ドッゴオォン! 爆発が起きた。 反応が遅れたディアボロは、その爆発をまともに……くらわなかった。 起きた爆風は、ディアボロの体に到達する前に和らぎ。 散弾銃のような小石は体に接触する寸前、燃え尽きた。 ほんの掠り傷程度ですんだディアボロだが。 彼は呆然としていた。 「な、んだと?」 爆心地はルイズ。 それを見た彼は、記憶の中のトラウマの一つが浮かんできた 『何かのアイテムが爆弾になったかも…う~むどうだったかな……?自信がない…』 この後、ディアボロはルイズの二つ名を脳裏に刻み込む事となった。 ドット!ライン!トライアングル!スクウェア!そのランクの中で、 一番下のドットにすら及ばない、魔法は使えるが何時も爆発を起こすメイジ。 成功率ゼロ!だから『ゼロ』のルイズと呼ばれている事。 そして――メイジの実力は召喚される使い魔にも反映されるらしい事。 それを聞いたディアボロは、何故ルイズに召喚されたのか納得した (私も最初は無能だったからな) ディアボロは、奇妙なダンジョンに初めて潜った時の事を思い出した。 無装備状態で手探りしながら迷宮を進み、罠や敵の手、それに自分のちょっとしたミスで何回も何回も死んだ記憶。 …………それでも、遅々とした足取りの中で実力を着け、ダンジョンを制覇した誇らしい記憶。 (これからの成長に期待と言う事か) 授業終了後、ディアボロがキュルケからそのルイズの話を聞いていると、 噂をすれば影とばかりに、その本人が不機嫌ですと顔に書いてやってきた。 「ちょっと!私はキュルケに近付いちゃ駄目って言ったわよね!?」 「硬い事言わないでよルイズ、私はアンタの二つ名を懇切丁寧に説明して上げてただけだから」 「よ、余計な事しないで!こいつは私の使い魔!あんたは関係無いでしょ!」 自分の不名誉な二つ名が知られた事を知って、顔が赤くなるルイズ。 面白そうな顔でそれを見つめていたキュルケだが。 さすがに、飽きたのか颯爽とその場を離れて行った 「じゃあね、食事に遅れるから私はそろそろ行くわ」 そして残されたルイズは、いきなりディアボロの足に蹴りを入れた しかし、その一瞬、ディアボロの周囲に砂が集まって、ルイズの蹴りを明後日の方向に受け流した。 ズダン。 滑ったルイズは華麗に転倒した。 「…何をする?」 「うるさいッ!」 不思議そうに尋ねるディアボロに罵声を返すだけのルイズ。 頭に血が昇ったルイズは、さっきの砂が集まった異常な事には気付いていない。 何も無いところで滑って転んだと言う無様な記憶だけである。 そのまま、体の埃を払うと教室を出るルイズとディアボロ。 食堂への途中、ルイズはディアボロの表情の変化に気付いた。 含み笑いをしている。それがルイズの勘に更に障った。 「なに笑ってんのよ!」 「何も笑ってはいないが?」 「笑ってた!」 「ふん?……まあ、いい。話は変わるが… お前は昨日メイジの誇りを熱心に語ってくれていたな…… それでだが、自分が魔法を使えないのはどう思っているんだ?」 言葉に詰まるルイズ。 「魔法が使えない無能の癖に、お前が言う平民で変態の私から貴族として尊敬されると思っているのか?」 「私だって…私だって努力はしてるわよ!ディアボロ!あんた、ご飯抜きだからね!覚悟しときなさいよ!」 涙が滲む目を向けながらも、捨てゼリフを残すとそのまま目の前の食堂のドアに飛び込んで行った。 「さっきの言葉は流石に厳しかったか?」 ディアボロなりに発破をかけたつもりだが、ルイズは想像以上に痩せ我慢をしていたようだ。 そしてディアボロは、食堂に入らなくては昼食を食べられないという事に溜め息をついた。 このままだと餓死する。さりとて、DISCの無駄な消費は避けたいとディアボロが悩んでいる時。 「あの……どうかなさいました?」 声がかけられた。 振り向くと、そこには夜空に輝く無数の星と同じ数ある男のロマンの一つメイドさんの姿をした少女。 「何でもないが……」 「もしかして、貴方はミス・ヴァリエールの使い魔になったって噂の平民の変態の……」 平民の変態発言を軽くスルーするディアボロ。指摘してもどうにもならないって事もあるが。 「お前もメイジなのか?」 「いえいえ、私は違います。普通の平民です。 貴族の方々をお世話するために、ここでご奉仕させていただいてるんです」 普通のと言う所を強調して発言するメイド。 そこまでして、ディアボロと同じだと思われたくないのだろうか。 「…………」 「私はシエスタっていいます。貴方は?」 「ディアボロだ」 「そうですか…それで、ディアボロさん。 こんな所でどうしたんです? 本当に何もお困りでないんですか?」 シエスタの目を見るディアボロ 腹に一物を隠し持ってはいないようだ。純粋な親切心から彼に声をかけたのだろう。 (これは、昼食の代わりを用意してもらえるか?) 「昼食を抜かれてしまってな」 「まあ!それはお辛いでしょう、こちらにいらしてください」 ディアボロがこっちに来て初めて出会った貴族以外の人間。 シエスタの対応を見て、何となく利用できそうだと外道チックな事を考え始めていた。 <<前話 目次 次話>>
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概要 もしもしボスですか。分かりました階段に辿り着きたいんですね。俺と仲間たちに任せてください。 製作者コメント 何とかしてドッピオのDISCを使った問題を作ろうとしていつの間にか小ネタばっかりになってました。製作中で気が付いたことを全て取り入れました。正規ルートなら運要素は0%です ダウンロードは下の添付ファイルからどうぞ。 08/04/25 別解を発見したのでちょっと修正 ヒント ↓下記反転↓ アイテム使用の順番に気を付けてください。 花京院が邪魔ッ! アナスイはほっとけ。 不具合なのか使用なのかわからない方法を駆使します。ひょっとしたら新バージョンが出たらこの問題はできないかも・・・? ドッピオは壁にぶつかるまで直進します。あと斜め移動は苦手なようです。 もしもしボス。通路の誘導をお願いします。行かない道を塞いでください。 わかりました右の部屋には行かないんですね。 どうしても分からない人へ (注:ほぼ答えなので自力で解きたい方は見ないほうをお勧めします) ↓下記反転↓ ランドセルは投げて使います エメラルドスプラッシュが当たらない!? 敵が集まってしまった? いや味方でしょうが。 右の部屋にはディアボロやドッピオはもちろん仲間も猫草も入りません。 駄目だ、どうしても分からないとお嘆きの方へ 【警告】本気で困っている者以外は、これより先は読んではいけない ↓下記反転↓ 何より先にエボニー・デビルを発動させてみよう。あることに気付くはず。 植物で道を塞ぐんだよォォォー! エクスペリエンスの花は二度咲く。というより来た。 答え合わせ ↓下記反転↓ スタート地点付近にあるアイテムを全て回収。 花京院のエメラルドスプラッシュを喰らう一歩手前のところまで移動。 右方向にエボニー・デビルを発動。すると花京院はエボニーデビルの人形が移動した後に攻撃するのでエボニーデビルの人形には当たらない(バグ?それとも使用?)。上記の行動のまえにエボニー・デビルを拾ったらすぐに発動させてもいい。 G・エクスペリエンスを発動。エボニーデビルの人形が隣接していないで発動させたなら右にあるエクスペリエンスの花を破壊する。 花京院がディアボロの右下にあるエクスペリエンスの花を破壊するまで素振り。 エンプレスを発動。するとエクスペリエンスの花が現れるので上記二つと同じ行動をとる。これで花京院は撃破。 素振りをしてディアボロとエボニーデビルの人形が隣接したら右上に向かってランドセルを投げる。 エボニーデビルの人形がストレイキャットにやられたらドッピオのDISCを使用して下の部屋へ。 中央の階段へ移動し降りる。 評価 選択肢 投票 ☆☆☆☆☆ (10) ☆☆☆☆ (1) ☆☆☆ (0) ☆☆ (0) ☆ (0) タグ エボニーデビル ストレイキャット ドッピオ パズル系 一発ネタ系 感想 名前 コメント
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夜も更けて頭上には、月が二つ輝くだけのヴェストリ広場。 人っ子一人居る筈が無いその場所に一人の男が居た。 その名はギーシュ・ド・グラモン。武勲で知られるグラモン家の四男である。 静かに夜空を見上げる顔からは何の感情も読み取れない。 そのまま瞑想を続けるギーシュの耳に足音が聞こえた 「来たね」 そう言ったギーシュの視線の先、そこにはこちらに歩いてくるディアボロの姿。 「ふん?あの時に言ったはずだがな……逃げる必要が私には無い、と」 ホールに居た時に聞いたギーシュの言葉を思い出すディアボロ。 (『ヴェストリ広場で待って居る』か・・・・・・ククク) ディアボロはそのままスルーしても良かったのだが、何やら面白そうなので行く事にしたのであった。 まずは手始めとばかりにギーシュをおちょくってみる。 「それで?新しい芸でも見せるのか?それとも、馬鹿の一つ覚えのようにつまらない人形劇を繰り返すか?」 嘲りの声を向けられてもギーシュの静かな顔が変わらない。 その目から何かを感じ取ったディアボロ。 「どうやら・・・・・・本気のようだな」 「ああ、これは僕の・・・・・・ギーシュ・ド・グラモンの命を賭けた決闘だ。 遊びだとは絶対に言わせない!」 続いて振られる薔薇の造花とワルキューレの言葉、それに応えるように青銅の女騎士が現れる。 ディアボロを見つめるギーシュに思い返されるは、自室で寝込んでいた時に見ていた夢――― その夢の中にはここではない別の世界から、自分を慰める『自分達』の姿があった。 『殺されずにすんだから良かったじゃないか』『死ぬよりはマシだよ』『ワルキューレを全滅させられただけだから安心しなよ』 優しく、本当に優しく、子供に言い聞かせるように語ってくる『自分達』 それを聞いたギーシュは吐き気がした。 自分を慰める『自分達』の姿にでは無く・・・・・・それを聞いて安心する自分自身に しょうがなかったと、自分に言い訳をして敗北を認める事、それが死ぬよりも辛い事に今更ながら気づいた。 そう思えば後は簡単だった。 善は急げとばかりに、ベッドから跳ね起きて図書室へ赴く そこでギーシュは必要な物を探しながら、グラモン家の家訓である『生命を惜しむな、名を惜しめ』の意味をやっと理解する事が出来たと感じた。 「いけッ!ワルキューレ!!!」 そのままワルキューレをディアボロに突っ込ませる。 ワルキューレは武器を振り被って目前のディアボロに叩きつけようとした。 が、ディアボロに当る一瞬前に、そのワルキューレはデルフリンガーで逆に叩き切られた。 何の抵抗も無く、縦に一刀両断されて鯵の開きのような姿になるワルキューレ。 「面白くなる・・・・・・と思ったが期待外れだったか?」 呆れたように呟くディアボロ。 彼の目には今のギーシュの行為は、ワルキューレを一体無駄にしたとしか思えない。 だが―――― 「油断は良くないよ!」 ギーシュの叫びと同時に、両断されたワルキューレが何の前触れも無しに『破裂』した。 そして四方八方にに撒き散らされる砂、砂、砂の嵐。 至近距離に居たディアボロはその砂をまともにくらってしまい、視界が暗闇に閉ざされた。 それを見るギーシュが新しいワルキューレを生み出す。 こちらに走ってくるワルキューレの足音を聞いても動かない。動けないディアボロ―――目潰しと同時に足元が泥濘になり、次の瞬間石に変わったからだ。 足が動かずに目も見えないディアボロは・・・・・・ワルキューレの攻撃を無防備でうけるしかなかった。 ザクッ!ズグッ!とヴェストリ広場に肉を裂く音が響く。 そのワルキューレの攻撃をくらっても構わずにディアボロは剣を振る、しかし、斬っては離れ、突いては離れる完璧なヒットアンドアウェーを見せるワルキューレ達には当らない、当るはずがない。 数を少なくする事によって連携の精度を上げた部分もあったが、今のワルキューレからは何かの凄みも感じる。 「右だ相棒!って、そこ違う!俺から見て右だよ!」 デルフリンガーの指示も虚しくフルボッコにされるディアボロ。 と言うかぶっちゃけデル公の指示は邪魔にしかならない、混乱するだけである。 誰がどう見てもギーシュの圧倒的優勢。なはずだが。 顔から流れる嫌な汗をギーシュは止める事ができなかった。 目を潰され、足を固められ、インテリジェンスソードの指示も全くの無駄にしかなってない状況。 ピンチのはずだ。 だと言うのに。 ―――――今のディアボロの顔に笑みが浮かんで来ていると言うのは何故なのか? 「……っ、ふ」 ディアボロの口から息が漏れ。 そして、酷く唐突に彼は笑い始めた。 「ふ、ふふふふ。は、ははっははははははははは!!!!!」 傍から見れば、それは確実にディアボロが狂ったとしか思えない。 だが彼は満面の笑みを浮かべ、面白い物を見たかのような笑いを発している。 何も見えない目で、夜空を見上げながら少年のように笑っている。 何かを言いたげなデルフリンガーを鞘に収めると、ギーシュの方を向く。 「はは、はははははははははは!はは、は、は、は!面白い!何とも面白い! 自分の最善を尽くして敵を仕留めようとするとは!かつての裏切り者達を思い出すぞ!」 奇妙なダンジョンの敵とは違い、ディアボロの能力を把握して冷静に対策を立ててくるギーシュ。 自分のスタンドを知って尚、闘志を失わずに策を張り巡らせてきたブチャラティやジョルノがディアボロの脳裏に浮かんでくる。 「侮辱してすまなかったギーシュ!私も遊ぶのは止めにしよう!」 その言葉と同時に――――紙から取り出したDISCを頭にINするディアボロ。 背筋に冷たい物が走るギーシュ。あれはヤバイ何か分からんがとにかくヤバイ。 今までのギーシュなら何も感じずに余裕をかましていただろう だが成長したギーシュに迫り来る脅威を感じられないわけが無かった。 だからと言って今のギーシュはこの決闘から逃げる選択肢を選ばない。 「……ワルキューレ!!」 恐れを叫びで吹き飛ばし命令する最後の強襲、ワルキューレが狙うはディアボロの頭部と心臓。 しかし、そのギーシュの号令も空しく。 人間の動体視力では捉えきれない速度で、ディアボロの体から出て来た『何か』が 周りに居た全てのワルキューレを『消滅』させた。 『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!』 常識を超えた豪速のラッシュの直撃―――欠片すら残さずに塵となるワルキューレ達。 破壊に一瞬遅れて、辺りの大気が震え、雷のような破砕音が響き渡った。 それが意味する事は、攻撃が音の速さを超えていたと言う単純明快な真理 砂で潰された目が直り、石で固められた足を抜け出、鞘に収めたデルフリンガーを引抜いて動きだすディアボロ。 優勢な状態から、一転してピンチになるギーシュ。 だが、彼にはまだ切り札があった。 (そうだ、それで良い!そのままこっちに近付いて来い!) ディアボロが来る前にその『罠』の準備は完了していた。 罠。とは、ディアボロとギーシュの間にある何の変哲も無い地面にある。 緻密な前準備の成果により、踏んだ瞬間に足元から長さ2メイルもある青銅の剣が飛び出すと言う物。 ワルキューレで倒せるならそれで良い。 もしも、倒せなかったとしても罠を踏ませれば良い。 ギーシュは今度こそ勝利を確信した。 しかし―――――― 「罠か!本当に楽しませてくれるなギーシュ!」 図星をズバリ言い当てられたギーシュが顔面を蒼白にさせられる。 ハッタリかと思ったが、ディアボロは罠がある場所だけを横移動で避けてこっちに向かって来ている 考えている事を読まれたとしか思えないギーシュ。 「何故!?何故分かったんだ!?」 大嫌いな努力と頑張りを使って、何の痕跡も残らないように偽装したのである。 それに時間は夜中、どんなに注意深く見ても絶対気付かれないはずであった。 だが、現にディアボロは罠の存在を見破っている。 ほぼ至近距離まで近付かれて魔法を使う暇も無い、万策尽き果てたギーシュ。誰が見ても敗北は必至。 しかし、ギーシュの目の中で燃えている闘志はまだ消えてない。 後ろに跳んで距離を離し、次の策を考えるまでの繋ぎとしてワルキューレを作成する。 そこまで考えたが、その隙が無い。 振り被られるデルフリンガーを見ながらも、ギーシュは諦めずに勝利へ繋がる方程式を考える。 (右、左、背後、どれを選んでも次は回避できない!なら!) 振り下ろされるデルフリンガー それを見ながらギーシュは…… ディアボロに全体重をかけた体当りをしたッ!! 腹に突き刺さるデルフリンガーの味に、口から苦い物を吐きそうになるが、根性で押し留める 「ふん?」 感心したようなディアボロが押された先には、苦心して作ったギーシュの罠! ズブンッ! 地面から突き出される2メイルの長剣がディアボロに突き刺さる! 「僕……の勝……ちだ」 酸素不足と激痛でギーシュの意識が朦朧とする中、自分のやった行為の結果を見届けるべく長剣が突き刺さったディアボロを見る。 確かに長剣が突き刺さっている、だが、次に見た物はギーシュの予想を軽く上回っていた。 「さすがだ……ギーシュ・ド・グラモン」 体を断ち切るような格好で刺さっているのだ、それは致命傷と言うしかないだろう…なのに 自分の体に刺さった長剣を引抜く―――と言うより、長剣に刺さった自分の体を引抜いているディアボロの姿。 「な……に?」 断続的な睡眠と覚醒への葛藤が激しいギーシュには、それを言うのが精一杯だった。 思い出したかのように、胃を通って、喉を通って、口から吐き出される血液。 倒れて、地面の土に口付けをするギーシュ。 「あっ……あっ……」 無理矢理に立ちあがろうとし、力が入らない手足を蛞蝓のように動かす。 だが、ギーシュのそれは地面に頬を擦り付けるだけの無駄な運動にしかならない。 そうこうやっている内に、ディアボロが長剣から脱出した。 こちらはギーシュと違って、血の一滴さえも吐き出さずに平静な顔を崩す事も無い。 ディアボロが生きている、ならば戦わなければ、杖を拾って、魔法を唱え、勝利へ繋がる行為をしなければ そんな事を考えている内に、ディアボロが近付いてくるのが朦朧とするギーシュの視界に映った。 「あ、あ、ああああああああああっ!!!!!」 腹に刺さったデルフリンガーを引抜かれて口から情けない悲鳴が漏れる。 自分はこれからトドメを刺されるだろう、そう何と無しに確信した。 しかし、次にディアボロが取った行動もギーシュの予想を軽く上回っていた 腹部に衝撃、と、同時に何かが詰め込まれるような感覚 それを感じながら、ギーシュは今度こそ完全に気絶した。 目の前に倒れているギーシュを見る一人と一振り。 ギーシュの腹部に傷は無く、服が破れているだけだ。 そして、ディアボロが感嘆したように呟く。 「何が何でも勝とうとする『執念』………見せてもらったぞギーシュ」 「やれやれ…相棒も困ったもんだな」 そう言って、ギーシュから歩き去って行くディアボロ。 夜空に輝く月と星だけがそんな二人の決闘の決着を静かに見詰めていた。
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ディアボロ★ロマンティックナイト 目を閉じて娘の事考える 余計な過去はいらないぜ 今世紀最大級インパクト 素敵な夜の贈り物 確かなくらい感じる気配 部下出すくらい マジになって 身をくらませ世俗にgoodbye 地位の為に ディアボロ★カビボス帝王 裏切るなよここに来て ディアボロ★ロマンティックナイト きつく裁く ディアボロ★ヒキ鬱中年 重なり合う、今二人 ディアボロ★ロマンティックナイト 俺はまだこれから どこまでも未熟な過去を潰してく 誰にも邪魔はさせないぜ 暗殺くらいかわすぜAllRight 飛んじゃう時間、最高の能力 幸先良い故郷に乾杯 もう逃がさない ディアボロ★ロマンティックナイト 溢れる過去を掻き消して ディアボロ★ロマンティックナイト 試練越える ドッピオ★メンヘラ少年 この上着を脱ぎ捨てて ディアボロ★絶頂帝王 裏切りは許さない ディアボロ★ロマンティックナイト 止めなければこの血筋 ディアボロ★ロマンティックナイト ここで殺す ディアボロ★ロマンティックナイト レクイエムだぁ!?ふざけるな! ディアボロ★ロマンティックナイト 俺は生きる ディアボロ★カビボス帝王 俺の側に近寄るな ディアボロ★テリブルナイト 死の時はこれから ディアボロ★ロマンティックナイト 原曲【miki「ミキミキ★ロマンティックナイト」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm9198233】
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フーケの声を聞いても、自分の方に歩いて来るゴーレムを見ても、ルイズは動く事が出来なかった。 『ディアボロが自分を庇って死んだ』その事実が体から気力を奪い取っている。 今のルイズの頭に浮かんでいるのはディアボロと過ごした日々。 我侭ばっかりだった自分に怒りもせず、何で一緒に居てくれたんだろう? そう思った瞬間 ルイズは立ち上がり『破壊の杖』の代わりに己の杖を抜く。 呪文を唱え、魔力を込め、自分が出きる唯一の魔法を解き放つ。 解き放たれた爆発がゴーレムの鉄の足を襲った、しかし、傷一つ罅一つ入らない。 それでも、ルイズは止まらずに魔法を放ち続ける。 「小虫が足掻くわねぇ」 無駄な努力をするルイズを嘲笑うフーケ。 絶体絶命なルイズ。 その瞬間 「考え方を変えて使え…と言った筈だがな…」 静かな声が響き剣閃が、ゴーレムの足に走った。 今まさに歩き出そうとしていた所に決まる、完全に完璧な不意打ち。 「え!?」 無様に転倒するゴーレムと肩から落下するフーケ。 受身を取りながら、攻撃を受けた個所を見ると――― 信じられない者が居た。陥没した地面から普通に立ちあがっているディアボロが居た。 相変わらず、腕や足からは骨が飛び出し、腹からは内臓が駄々漏れ、人間の原型を留めているのが不思議な姿 なのに。 「そんなに驚いた顔をしてどうしたんだ・・・・・・え?フーケ」 声は全く平静で、負傷など感じていないかのような足取り その場に居た誰もが一生忘れないだろう悪夢じみた光景。 「馬、鹿な!?」 あの状態で人間が生きていられるはずが無い、ましてや動く事など不可能なはずだ。 だが、今現在ディアボロは動いている。 人生で始めて感じる未知の恐怖に、ゴーレムを動かす事も忘れてフーケの体が震え出す。 その隙を逃すディアボロでは無かった。 「フーケを捕まえるチャンスだぞ?」 ハッと気付いた時にはもう遅い。 傍らに立っていたルイズから魔法の爆発をくらって、フーケは吹き飛ばされ木の幹に激突して意識も吹っ飛ばされた。フーケ編完である! 「良くやったな」 気楽に喋るディアボロに走って来たルイズ 「そんな事言ってないで!速く学院に戻らなきゃ!」 痛々しげな目でディアボロの傷を見る。目からは涙が溢れている。 シルフィードから降りて来たキュルケとタバサもそれに続く。 「そんなに酷い傷では無い……フーケを縛り上げて戻るぞ」 煩げに手を振って答えるディアボロだが。 その言葉を無視する3人に抱え上げられて強引にシルフィードの背中に乗せられた 「学院に戻って」 タバサの命令にシルフィードが一鳴きすると、そのまま全速力で飛んで行く。 「相棒……大丈夫なのか?」 「心配いらんと言っているが……あいつ等も心配性な事だ。この世はアホだらけなのか?」 手足の骨がぶち折れて内臓がはみ出てるのに、平静すぎるデイアボロが異常なのだが。 それに突っ込みを入れる者や物はこの場には居なかった。 (ロードローラー並だったな……) シルフィードに揺られながらも、つらつらとそんな事を考えるディアボロ。 まあ、腹減りもヤバイ所まで来てたから早く戻れるなら良いだろうと考え直し。 (取り敢えずは、万が一に備えて応急処置だけはしておくか) エニグマの紙からフー・ファイターズのDISCを使用して傷を治す。 プランクトンで治る傷なのかと誰もが疑問に思うが、傷は治っているので問題は無かった。 ルイズ達の心配とは程遠い不死身ぶりを見せているディアボロであった。 学院に戻ってからディアボロは、きゅいきゅいと鳴いて煩いシルフィードを放って医務室に寄らずに厨房に直行した。 そんなディアボロに遅れる事数時間。 学院に戻ってきたルイズ達3人が見たのは、厨房で元気に食事をするディアボロの姿。 「ええ!?大丈夫なのディアボロ!?」 「問題は無い。と言っただろう」 厨房に着いた時には傷は自然治癒していたのである。 適当に答えて無傷の体を見せるディアボロ。 常人なら数ヶ月はベッドで昏睡状態のはずだが、医務室の治療が完璧だと思って強引にルイズ達は疑問を拭った。 そして、学院長室でオスマンが事の顛末を聞いていた。 「ミス・ロングビルが土くれのフーケじゃったとはな……全く気付かなかったわい!」 「そうですな学園長」 お前等実は気付いてたんじゃね?との視線を物ともせずにオスマンはルイズ達を褒め出した。 フーケは衛士に引き渡され、破壊の杖は無事に宝物庫に収まり一件落着である。 そしてオスマンは、ルイズ達にシュヴァリエの爵位申請を宮廷に出した事を告げた。 「本当ですか?」 キュルケとルイズは喜びの声を上げた。が一瞬後ルイズの表情だけ固くなった。 「オールド・オスマン。ディアボロには何もないんですか?」 「貴族ではない平民の変態では、な」 平民はともかく、変態は関係無いと思う。 そんなこんなな感じで、ルイズとオスマンが話しているが、正直ディアボロにとっては如何でも良い事である 「……シュヴァリエとは何だ?」 取り敢えず、朝からシュヴァリエが何なのかを聞きたかったので、ここぞとばかりに質問してみる。 「知らないの?王室から与えられる爵位よ、最下級のものだけど。 シュヴァリエは他の爵位と違って、純粋な業績に対してのみ与えられる爵位だから 私達のような年齢で与えられるなんて驚きよ。」 無い胸を張って、そう誇らしげに語るルイズ。ディアボロも疑問が解けて満足気だ。 それを見ながら、オスマンは手を叩いた。 「さてと、今日の夜はフリッグの舞踏会じゃぞ? この通り『破壊の杖』も戻ってきて、予定通り執り行う事が出来て万々歳じゃよ。 今日の舞踏会の主役は君たちじゃ、用意をしてきたまえ。」 三人は一礼するとドアに向かった。だがディアボロだけ部屋から出て行こうとしない。 疑問の視線を向けるルイズに手を振ると。 「先に行け……私はちょっとした用がある」 ルイズの疑問はまだ解けていないようだが、取り敢えず頷いて部屋を出て行った。 「何か、私に聞きたい事がおありのようじゃな?」 「ガン…何とかとは何だ?」 そう問い掛けるディアボロの目の前で、いきなり明後日の方向を見て口笛を吹き出すオスマン。 あからさまに怪しい。 「ふん?まあ、良い……次の疑問だが。あの『破壊の杖』は何処で拾ったものだ?」 「……何でそんな事を聞くのじゃ?」 疑問文に疑問文で返すオスマンを見て、こめかみを引き攣らせるディアボロ。 「あれは私の元居た世界の武器だからだ……それが気になってな」 「『元居た世界』?……なるほど、それなら納得できるのう」 オスマンは溜め息をつくと、遠い目をして語り出した。 森を散策中にワイヴァーンに襲われた事。 そんなピンチのオスマンを『破壊の杖』を使って助けた男が居た事。 怪我をしていた男を学院に運び込んで治療したが死んでしまった事。 最後に残った一本を『破壊の杖』と名づけて宝物庫にしまい込んだ事。 そして、男がうわ言のように繰り返したのが『ここはどこだ。元の世界に帰りたい』だった事。 そこまで喋り終えてディアボロを見詰めるオスマン。 「きっと、彼は君と同じ世界から来たんじゃろうな……」 「…………」 「そして…おぬしの最初の疑問じゃが、そのルーン……」 「これがどうかしたのか?」 ディアボロが自分の左手にあるルーンをオスマンに向ける。 「それはガンダールヴの印じゃ……伝説の使い魔の印じゃよ」 「ガンダールヴ?」 「そうじゃ。その伝説の使い魔はありとあらゆる武器を使いこなしたそうじゃ。 曰く神の盾……もしくは……神の左手ガンダールヴという」 疑問が全部解けたので、そのまま学院長室から退出しようとするディアボロ。 ルイズが何故そんな伝説の使い魔として召喚できたのかは、如何でも良い疑問として片付ける。 ドアを開けようとした時、後ろからオスマンの声が聞こえた 「恩人の杖を取り戻してくれて……ありがとう……!改めて礼を言うぞ お主がどういう理屈で、こっちの世界にやって来たのか、わしなりに調べるつもりじゃ。じゃが……」 「?」 「何も解らなくても、恨まんでくれよ?なに、こっちの世界も住めば都じゃからな」 帰る手段はあり、帰る気も無い、そんなディアボロはオスマンの言葉を如何でも良い事として聞き流す。 彼にとっては理屈が解ろうが解らまいがどちらでも構わないのである。 <<前話 目次 次話>>
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そんなこんなで、しばし後、四人は馬車に揺られながら、フーケの隠れ家に向かっている。 馬車の中には物凄い量の食べ物が置かれていて、ぶっちゃけ狭い。 残っているスペースに苦しそうな顔で座っているルイズ達。 「ミス・ロングビル…手綱なんて付き人にやらせればいいじゃないですか」 馬車内の重たげな空気を払拭するべく、手綱を取るロングビルにキュルケが話しかける 「いえ、私は貴族の名を無くしましたから……」 そう悲しげに呟くロングビルに驚いた顔をするキュルケ。 「ヘ?オールド・オスマンの秘書ではなかったのですか?」 「そうですが……彼は貴族や平民にはあまり拘らない方でして」 (……貴族は潰しが効かないから年がら年中ハロワ通いと聞いていたが…うまく再就職できたのか) 後ろで適当に聞いていたディアボロが更に適当極まりない思考をする。 レクイエムをくらった後、ずーっと住所不定無職だった男に言えた義理では無い。 「……オスマン氏には本当に感謝していますわ」 遠い目をするロングビル。秘書になるまでの苦難を思い出しているのだろうか? キュルケは爛々と目を光らせながらそれを見ている、ロングビルがオスマンの秘書になる前の事を聞きたがっているようだ。 「刺激されるわ…好奇心が刺激される!どうしても聞きたくなるじゃあないの!女は度胸!何でもためしてみるのさ きっといいきもちよ」 (差し支えなかったら、事情をお聞かせ願いたいわ) 「キュルケ……本音と建前が逆になってるわよ」 「はっ!?」 そんな漫才をかましているキュルケとルイズを見ながら。 ある事を疑問に思ったディアボロはロングビルに尋ねてみた 「元貴族と言う事は……魔法が使えるんだな?」 「そうですが何か?」 「教えてくれないか?興味がある」 「土のラインクラスですよ」 (フーケは土のトライアングルメイジ以上だったな……) そんな事を考えながらも、ディアボロはルイズを見る。 「フーケの情報を持って来たのは誰だったんだ?」 「あんた話を聞いてなかったの!?ミス・ロングビルよ!」 「ふん?」 何かを思いついたディアボロだが、実行は後にして。 取り敢えず馬車に置かれた食べ物を一つ一秒で食べた。 ディアボロの早食いを知っているルイズやキュルケでも感嘆する程の早さだ。 タバサも珍しい事に目を見開いている。 「あ、相変わらず凄い早食いね」 「健啖な男の人ってセクシーよぉ」 深い森の中に入った馬車。薄暗く、何処からともなく、HPを反転させるお化けが出てきそうだ。 「フーケに気付かれないように、ここから先は徒歩で行きましょう」 そう提案して、ロングビルを含む全員が馬車から降りて道を歩いて行く。 そして途中まで進んだ時。 「悪いが……ちょっと馬車にデルフリンガーを置忘れた…取りに戻りたいのだが。」 そう言ったディアボロを見る四人。 確かに、腰にぶら下げていたデルフリンガーが何処にも見当たらない。 「ちょっとちょっと!今更、何言ってんのよ!フーケが目の前に居るかもしれないってのにそんな悠長な事が出来るはずないでしょ!?」 「そんなに時間はかからん……安心しろ」 怒鳴り付けようとしたルイズだが。 寸前で思い直して、限界まで落ち着くよう努力しながらディアボロに喋る。 「早く戻ってきなさいよ」 「すまんな……ああ、ロングビルだったな?お前も付いて来てくれないか?」 「「へっ?」」「えっ?」「…………?」 疑問を浮かべる四人、何で剣を取りに戻るのにロングビルが必要なんだと感じる (ま、まさか、私達が見てない事を良い事に、ミス・ロングビルに厭らしい事をするんじゃ!?) 「お前が何を考えているか知らんが……土くれのフーケは『土』のメイジだ。 もしかして、馬車への通り道で待ち伏せしているかもしれない。 私はお前達と違って、魔法に詳しく無くてな、対策法を知っている『土』のメイジが必要なのだ。 剣が無いと私は無能だからな」 妄想が爆発しているルイズに向かって手を振りながら答えるディアボロ。 ディアボロはDISCの事を喋っていない、それ故、素手でも強いが剣を持つと更に強くなる平民ぐらいとしか思われていない 一応もっともらしい事を喋るディアボロに納得の色を見せる四人。 「しょうがないわね!ミス・ロングビルすみません……ディアボロに着いてくれませんでしょうか?」 「ええ、良いですわよミス・ヴァリエール」 そのままフーケの小屋に向かって歩き出す三人とは、逆の道を辿るディアボロとロングビル。 馬車まで戻った瞬間。 「ああ、それでだがロングビル」 「はい?」 「ヘブンズドアーッ!」 振り向いたロングビルに線で出来た絵が直撃した。 そのまま顔がパラパラとした紙のような物になって地面に倒れる。 「なになに?」 地面に倒れたロングビルの顔の紙に書かれた文字を読むディアボロ。 【ロングビル】 体力:** 攻撃力:* 防御力:** 経験値:*** アイテム所持率:****** タイプ:人間 元貴族 秘書 能力 『土』のトライアングルメイジだぞ 実は土くれのフーケだぞ 「やはり、土くれのフーケだったか」 殺害を一瞬考えたディアボロだが、すぐにそれを考え直す。 (ヘブンズドアーDISCの事をバラすのも問題だしな…… それに土くれのフーケ自身が隠れ家の場所を教えたのにも興味がある) 取り敢えずディアボロはエニグマの紙からデルフリンガーを取り出した。 紙から出てくる長剣……メルヘンやファンタジーだ。 「よし。」 そのまま倒れているロングビル――フーケの紙に何かを付け加える 「『今起こったことはすべて忘れる』…と。」 「すまんな、少し遅れた」 「もう!遅いわよ!」 「それでだが……あれがフーケの隠れ家か?」 ルイズ達が見張っている一軒の廃屋を指差す 「はい。フーケはあの中に居るようです」 フーケ自身がヌケサクに答えた。事情を知っているディアボロから見れば滑稽極まりない (ふむ……どうする?) これは明らかに罠である。 このままロングビルの指示に従って行動したら、自分はともかくルイズ達が危ない、が。 まあ、このままフーケの指示に従うのも一興と考えたディアボロ。 (危険が迫ったらその時に考えれば良いな) 一巡後の世界に行こうとした人間とは思えないほど、行き当たりばったりであった。 <<前話 目次 次話>>
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そして、アルヴィーズの食堂の大きなホールでフリッグの舞踏会が開催された。 着飾った生徒や教師達が、豪華な料理が盛られたテーブルの周りで話している。 舞踏会なんぞ如何でも良かろうなのだー!なディアボロではあったが、豪勢な料理が出ると言う言葉に惹かれてやって来た。現金な物である。 相変わらず服装はそのままであり、貴族の連中から奇異の視線を浴びせられているが、馬耳東風な感じで料理を次々に平らげて行く。 補充より多い消費の速さに目を白黒させながらも働くメイド達。 途中で、黒いパーティードレスを着たタバサと早食いを競い合い、タバサの舌に苦い敗北を味合わせたりした。 そんなこんなで、めぼしい物は殆ど食べ尽くしてしまった事に息を吐くディアボロ。 舞踏会から抜け出て部屋に戻ろうか考えている最中。 ある男がやって来た。 「何の用だ……?」 その男は言葉に反応する事無く、ディアボロの超至近距離まで近付くと、何かを耳打ちする。 「……………」 「ふん?」 伝え終わるとそのままホールから抜け出して行った、女垂らしの彼には珍しい事である。 顎に手を当てて何かを考えていたディアボロだが。 そこに、このパーティー最後の主役であるルイズが姿を現した。 「ヴァルエーリ公爵が息女。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおな~~り~~!」 門に控えた呼び出しの衛士が仰々しく告げる。 で、問題のルイズと言うと、ぶっちゃけ美しいとしか言えない。 長い桃色の髪を纏めて、白のドレスに身を包んだ姿。 普段でも黙ってさえいれば感じられるルイズの高貴さみたいな物を効果的に演出し、小さな顔を輝かせている。 ロリが好きな人達には大人気だろうな。と適当にディアボロが考えながらも料理を口に運ぶ。 そして、ホールでは貴族達が優雅にダンスを踊り始めていた。 ルイズの周りにもその姿と美貌に驚いたロリコン達が群がり、盛んにダンスを申し込んだ。 しかし、ルイズはその申し込み全てを丁重にお断りしている。 「……楽しんでるみたいね」 皿に残っている料理の一欠けらさえも舐めるように食べ続けるディアボロを見て、皮肉気にルイズは言った。 「そうだな」 ディアボロは適当に相槌を打ちながらも、残っている料理があるかどうか周りを捜し続けている。 ………意地汚いと言うレベルではない。 (豪勢と聞いていたが……味はともかく量が少ないな…) などと考えているディアボロに、ルイズはスッ、と手を差し伸べて来た。 顔のパーツ全部を真っ赤にして、途切れ途切れな言葉を口にするルイズ。 「踊って、あ、あ、上げても、よよよ良くってよ? ……勘違いしないでよね!あんたと踊りたいわけじゃなくて、相手が居ないから仕方無くなのよ!」 少しでも気を抜けば憎まれ口を叩き出しそうになる舌を気合で押えたダンスの申し込み。 だが、肝心のディアボロはと言うと (チッ…料理が見当たらん) 完全にスルーされて、プッツンきたルイズ 「なによなによ!ご主人様の頼みが聞けないわけ!?ちょっと!ディアボロ聞いてんの!?」 料理を探すのを止めて、高貴な貴族から何時ものルイズに戻るのを面白そうな顔で眺めているディアボロ。 肩で息をしているルイズ。罵倒の言葉が出尽くしたのだろう。 ふぅ、と溜息を一つ吐くと。 「まあ良いわ……あんたの言った事信じてあげる」 いきなりの言葉にディアボロは率直な疑問を言った。 「何の事だ?」 「別の世界から来たって言った事よ」 「証拠も無いのに信じるのか?」 「確かにそうだけど……あんた言ってたじゃない、使い魔を信じてみるものだって。」 そこまで言ってから、ルイズは少し俯いた。 「………元の世界に帰りたいと思ってる?」 元の世界には、ディアボロが居なくなった事を心配している者が居るかもしれない。 ディアボロも、待っている者の所に帰りたいかもしれない。 ルイズ自身も見も知らぬ別の世界に、いきなり召喚されたら帰りたいと思うのが普通だと思っている。 何時かディアボロは、自分の元から消えてしまうのではないかとの不安も込められた その言葉にディアボロは 「いや……帰りたいとは思っていないな」 この世界に来てから起こった様々な出来事を思い返しながら喋った。 この世界への興味、それに、ルイズの成長を期待しているディアボロには帰ろうとする気は無い。 そもそも、元居た世界には彼を待っている者などは一人も存在しない。 予想外のディアボロの言葉に、顔が真っ赤になるのを感じたルイズは、バッと顔をうつむけた。 そして、熱が引くのを待ってから、顔を上げ今日一番言いたかった事を伝える。 「その、えっと……フーケのゴーレムから助けてくれて、あ、ありがとう」 そのまま恥ずかしそうに走り去って行くルイズ。 それを見たディアボロは苦笑しながらホールから出て行こうとした、その時。 服がくいくいと言うような調子で引っ張られた。 何だ?とディアボロが振り向くとその先にはタバサの姿。 「リベンジ」 その手が指差す方向にはサラダの山があった。 どうやら早食い勝負の再挑戦がしたいようである。 「ふん……良いだろう」 そんなに時間は掛からないだろうと思いディアボロは承諾。 面白そうな顔をして見守るキュルケが開始の合図をする事になった。 ………この世界に来て日が浅いディアボロは知らない事だが。 サラダに入ってる野菜――――『はしばみ草』、それは毒物級の不味さを誇る、学院一嫌われている料理。 何も知らずに食べた女生徒が失神して、そのまま医務室に直行したと言う逸話さえもある程だ。 ディアボロの顔を見たタバサの顔に微妙な黒い物が浮かぶ。 (私の勝ち) 例えどんな早食いが出来ようとも、この不味さには耐えられないだろうと思い勝利を確信する。 何とも腹黒い。 「準備は良いわね?スタート!」 キュルケの号令と同時に、サラダにフォークを突き刺して口に運ぶタバサ だが、一口食べ終えた所で 「私の勝ちだな」 予想外すぎる声が聞こえた 珍しくも慌てたタバサが急いで隣を見ると、そこには空っぽになった皿+涼しい顔をしてホールから抜け出るディアボロの姿。 何かイカサマをしたのではないかとキュルケに詰め寄るが。 「ディアボロはちゃんとサラダを食べたわよ?」 ディアボロがイカサマをやっていないと知って更に愕然とした。 言い知れぬ敗北感を感じながら、タバサはサラダの山と共に崩れ落ちた。 ………知り合ってからまだ日が浅いタバサは知らない事だったが。 ディアボロは腐ったピッツァや消し炭と化した料理さえも食べ尽くせるのである。 苦いだけのサラダなど物の数ではない。むしろ食えるだけでもありがたやであった。 <<前話 目次 次話>>
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レトろす氏による初作品。 敵の出現テーブルが書き換えられ、確立でオーラ敵の追加がなされている。 基本情報 製作者 難易度 対応ダンジョン 現ver レトろす氏 3 ディアボロの試練 0.1 拡張ダンジョン.txtという名前で同梱されている。 説明(txtより) ディアボロの試練用です。基本はディアボロの試練で、 シレン4の要素オーラを取り入れてみたダンジョンになります。 レベル2の敵とレベル1の倍速敵がたまに出現します。 出現する敵が微妙にですが変わっています。 内容は拡張ダンジョン.txtを読み込んでいます。 ダンジョンの途中で終了する場合は階段を降りる直前が望ましいです。 備考 Remix初の作品。 すごく難しいダンジョンというわけではないが、通常の試練よりはだいぶ難しい。 敵の出現テーブル改変はそこまで大幅なものではなく、刺客が紛れ込む程度のものが多い。 攻略 オーラ敵は階層を問わず出現するため、すべての階で倍速敵が出現する可能性がある。 緊急回避アイテムを優先的にストックしていきたい。 とくに47-89Fでは思わぬ倍速敵に注意されたし。 バグ・不具合 ソフト本体のバグ以外は特にないと思われる。 ダウンロード 本体同梱 クリア報告、不具合、難易度、感想など 今DLしたけど、本体に同梱してなかった - 名無しさん 2010-09-26 15 35 19 拡張ダンジョンって名前でしたか、失礼 - 名無しさん 2010-09-26 15 37 34 名前
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大統領の送り込んだ刺客のガンマン。奇妙な果樹園でジャイロ達を待ち受ける。対等な決闘による修行を目的としている為、殺し合いにおいても礼節を重んじ、「漆黒の意思による公正な果たし合い」に勝利することでの、精神の成長を旨とする独自の美学「男の世界」を説く。これは彼が幼少の頃、家族を殺しリンゴォを襲った男を対等な条件で殺したことで、持病であった皮膚の病気が治ったことが彼をそう考えさせている。ジャイロとの決闘に敗北して死亡するが、彼の信念は、後のジャイロの考え方に大きく影響を与えた。